2011年7月6日水曜日

桜井勝延市長のご挨拶(抜粋)

6月25日、26日の福島行動に参加された皆様、お疲れ様でございました。

私事ですが、最後に忘れ物をしてしまいましたが、今日、無事に荷物が送り届けられました。
福島の皆様の支援に行ったはずなのに、
かえって福島の方たちにご面倒をおかけし、大変親切にしていただき、ほんとうに申し訳なく思っております。
皆様にもお騒がせをして、すみませんでした。

さて、福島での経験は胸を打たれることばかりでした。
いろいろありますが、25日の桜井南相馬市長のお話は、とても感動的でした。
非常に教えられるところ大でした。
その時のメモ書きから、桜井市長のお話を再現してみました。
不正確な部分もあるかもしれませんが、桜井市長の訴えを共有できれば、と思います。

3・11以降の事態、とりわけチェルノブイリ原発事故をすでに越えている福島原発の足元で、
あまりにも深刻な現実と真正面から向き合い、前に進もうとする桜井氏の
見識、姿、その眼の輝きに圧倒されました。
人間の底力はすごい! とつくづく思わされました。

水谷けい子

--------------------------------------------------------------------------------

南相馬市の桜井勝延市長のご挨拶(抜粋)
東日本大震災緊急支援市民会議との懇談会にて
2011年6月25日(土) 於:南相馬市役所

今日は、わざわざ東京からこんなに多くの方たちが来てくださり、ありがとうございます。

ご承知のように、南相馬は現在も避難、移転が続いています。大地震と大津波と福島第一原子力発電所事故という三重苦の中にあります。

これだけの被害をもたらした原発に頼らない国に変えていかなければならないのです。南相馬市を、放射能汚染を克服する町にしたいのです。命を大切にするということを、皆が望んでいます。


(何を支援してほしいのか、何をしてほしくないのか、という質問に対して)お金を出して助けるということについては、それに甘える市民もいます。市民が被害者であることに溺れてしまうことにもなります。皆さんには、南相馬の市民が自立していく、主体的に立ち上がるように、一緒に心に寄り添っていただきたい。同情ではなく、一緒に自立のために取り組んでいただきたいのです。

私は、原発、核については、青年時代から疑問をもっていました。

南相馬市長として、自然エネルギーに取り組んでいた最中に、この事態になり、大変に残念な思いです。

(子どもを県外に集団で避難させてはどうか。そうしたことを受け入れる県もあると聞きますが、という質問に対して)とてもありがたいお話です。しかし、子どもの避難問題も含め、市民にかかわることは、市民の判断として、私たちサイドから発信していきたいと思っています。何よりも、子どもたちを伸び伸びと育てたいと願っています。

ここ南相馬でさまざまに議論していくこと、この現場から日本に、世界に、発信していくことが必要だと考えています。どうか、皆さんにこの南相馬を利用していただきたい。何度でも南相馬にいらっしゃってください。このことをお願いします。

人間がどう生きていくべきか、政府に提起していく場にしていきたい、そのために私たちのエネルギーを燃え立たせていくようにしていきましょう。

0 件のコメント: