2011年8月9日火曜日

塩見さんからの第11次東北支援トラック・レポート


2011年07月31日09:29  
 7月28〜29日、駆け足で、第11次「トラック」隊として、福島県に行ってまい
りました。
 29日は、集中豪雨の中を、無事、10時頃、帰京しました。
 千葉県香取市「和郷園」→地域保育所協議会(会長・丹治洋子さん)→「子供たちを
放射能から守る福島ネットワーク」・「生活村」のセンター→南相馬市鹿島区民宿「森
のふるさと」への投宿→29日午前、鹿島区の海岸とおなじみの萱浜海岸の案内、南相
馬市市役所のボラセンでの残りの運搬物の供与→引返しての「リゾートイン磐梯」への
立ち寄り→帰京でしたから、相当の強行軍でした。
 これで、僕は震災ー原発危機以来、福島に行くのは四度目です。7月は2度目です。

 今回は、主要に、箱根・強羅産の特別に「おいしい水」、生鮮飲料水と生鮮野菜を1
5の無認可保育園に供与するのが目的でした。もう一つ、第二段階に入りつつある福島
支援を「市民会議」はどう展望してゆくのかを探る意図もありましたがーーーー。
 これは、7月4日の福島の集会のおり、「子供たちを守る会」や「ふくろうの会(「
福島老朽原発を考える会」)」の人々と約束したことを守ろうとしてのことでした。市
民会議・「トラック隊」としては、長船さん、内本さん、塩見の3人でしたが、全然、
別働の同行者として、たまたま関西から門真市市議の戸田ひさよしさんとMさんが加わ
りました。コンテナ車と選挙用の宣伝カー、計2台でしたから、相当人目を引いたこと
でしょう。
 それにしても箱根の水、1t(ポリ袋1リットル袋10袋位ととそれをダンボール箱
詰めにした30箱?)を収集、もらいうけするのは大変でしたでしょう。 このことを
やり遂げてくださった「市民会議」−「阻止の会」の仲間、5人に感謝します。それに
、きゅうり、ピーマン、ジャガイモを継続的に供与してくださった「和郷園」に感謝し
ます。
 28日、午前8時に集合し、戸田さんの車に乗り、千葉の「和郷園」で、内本さんが
運転して来た、水と伊豆で供与して頂いたにんじん、ピーマン、ジャガイモを積載して
来たトラック・ロシナンテ車と合流し、それに「和郷園」の新鮮野菜を積み込み、福島
市に向かう。
 福島市に着いたのは午後5時頃か?「地域保育所協議会(会長・丹治洋子さん)の本
部的保育園に行き、水や野菜類を下ろし、責任者の丹治さんと歓談、意見交換をしまし
た。非常に感謝されました。お礼状が届きましたが、それは次の日記に掲載されていま
す。
 続いて「子供たちを放射能から守る福島ネットワーク」、「生活村」世話人の椎名千
恵子さんを訪ね、歓談し、機材を預ける。
 その後、南相馬市の鹿島の民宿に投宿したわけですが、既に10時を過ぎていました

 「森」一家が経営されている「民宿」は、広々とし、翌日の朝食以外に、夕食のよう
なものまで用意して待ってくださっていました。
 ご主人は、このような田舎にもかかわらず、大変見識のある、革新的な方で、どんな
政治的、思想的背景のある方かは、あの段階では分かりませんでしたが、僕ら5人とは
話が合い、存分に語り合い、盛り上がってゆきました。終いには、趣味のオートバイの
ことにまで及びました。家族の方も大変親切で、開放的な方たちでした。
 翌朝、6時起床し、戸田さんたちを鹿島海岸、萱浜海岸、20キロ圏の立ち入り禁止
地域の境界に案内する。
 民宿の近く一帯を始め、南相馬市は、田植えー米作りは、今年はやらないことを決議
しており、(補償を東電に要求する)、鄙びた緑豊かな田園は、バッタ、いなごなどの
の繁殖に任せられていました。なんとも言えない気分に陥ります。
 ボラセンで荷物を下ろすも、今回はアポイントもとらずなので桜井市長には会えず。

 それで、一気に南相馬市を出て、福島市に帰り、「リゾートイン磐梯」に立ち寄ろう
とする。福島県の北半分を横断したようなものです。
 今回は、貸与したPC類の修理やこの間、知り合って来て行った2〜3人の人々のその
後の「安否」確認のためでした。<特別避難所のセンター>を訪れるのは戸田さんたち
にとっては、極めて興味あることだったでしょうが、これまでの情報からして、必ずし
も良い雰囲気ではなく、雲行きも怪しいとは察知しており、立ち寄る程度にしておこう
と考えていました。
 とはいえ、きちんと立ち寄り訪問の趣旨をフロントには伝えておきました。
 この時は、どうぞ、どうぞ、と出迎えてくれたのですが、長船のこの後の報告にもあ
る通り、案の定、フロントの二人の係りが出張ってきて、「訪問の事情を聞かせて欲し
い」、「避難所の人々の精神的不安定に付け込んでカルトまがいの集団が来訪すること
があるのでーーー」と全く心外なことをノタマうわけです。
 一人は、このホテルの係りの人、ホテルの従業員ですが、もう一人は<県や国と避難
所を繋ぐ>「第三セクターの人間」と名乗りました。
 この人物は、僕が最初訪問した時は、既に居たのですが、長船の話では、彼が最初に
訪問した時は居なかった、とのことです。
 僕らは、「市民会議」の結成から第11次にわたる活動経過やその成果を説明し、今
回の訪問目的もきちんと説明しました。いわゆる「実績」と「信用」を述べたわけです

 とりわけ、さまざまな市民団体や相馬市長らとの信頼関係も述べ、一寸やそっとの思
いつき的<ボランティア活動>をやっているのではない、ことも述べました。
 支援者達が、いろんな思想・信条を持つ人々、団体から成り立つことは、自然で当然
のことであり、「ホテル」の指示に従い、支援目的に沿って行動する限り、<それをカ
ルトまがい>とか疑い、<思想調査を行おう>、とするならこれは全くおかしなことで
ある、と幾分、抗議的で憤慨めいて説明しました。
 よっぽど、公安の<差し金>で、こんな挙動に出てきたのか、と言ってやりたかった
のですが、これは押さえました。
 結局、この二人は、<失礼な対応をしました。>と詫びて、引き下がって行きました

 立ち寄りの目的を果たし、帰路に着いたわけですが、戸田さん達とは、又の再会を約
して、ここで別れました。氏達は、その後、彼らの知り合いに会い、31日か行われる
<原水禁福島大会>に参加されるとのことでした。
 氏とは、これまでも長い付き合いでしたし、今回の氏の福島訪問は、福島県民にも、
あるいは、僕らの市民会議の支援運動にも、今後、いささかは役に立ってゆくものと予
感しました。 
 長船さんや内本さんの報告文と、合わせてお読みください。  塩見

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