2011年6月29日水曜日

桜井市長さん、原発危機現場を当の被害者である福島県民が視察する労をとってください

桜井市長さん、原発危機現場を当の被害者である福島県民が視察する労をとってください
。 南相馬市市長・桜井市長への要望。      塩見孝也 2011年06月22日01:38  
みなさんへ
 福島県民を支援すべきことは沢山あると思います。僕ら「支援市民会議」<トラック
隊>」は、9度目の行動を起こすに際し、僕の日記(6・19付け)でも長船提案とし
て表しましたように
「a,「野菜・果物・飲料水」の避難所またはボラセンまでの物資搬送。
 b,「公共用PCの貸出し」および「無償・寄贈PCの配布」にともなう県民の情報化支
援。
 c,「疎開先ネットワーク・HANAKO」など、疎開に向けた独自疎開 支援(提携:長
野県飯島町、山梨県清里「わくわく村共同体」)など。」三つの方針をやってきました
。第9次もこの方針で動きます。
 僕は、これに、
 d,放射能計測器の一戸毎の常備。
 e,福島県民の原発危機現場の視察、現場担当者らとの会合。
 を加えるべきと思います。
 a、につきましては、「不要論」の間違いを正し、「今でも必要とされている」こと
を確認してきました。
 b、の「情報化」については、少し手をつけて来ました。この分野での、計測器保持
による住民自身のモニタリングの慣習化も少しづつ進展してきています。
 c、につきましては、6月13日〜14日山梨に行き、久松さんや金野さんらと「久
松農園会議」でお会いし、福島住民の疎開支援の全国的ネットワーク作りを始めたばか
りです。
 以上のような活動方針の実行状況を踏まえて、25日、南相馬市市長、桜井勝延さん
にお会いする時、お願いする「福島県民の福島原発危機現場視察」の提案文を作りまし
た。この線で、25日、市長との会談の際は要望したいと思っています。
 以下はその案文(草案)です。
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 市長さんへ、原発現場を福島県民が視察する労をとってください。
南相馬市市長・桜井市長への一つの要望。    市民会議有志(文責・塩見孝也)
1、第一原発の溶融を停止する作業は、いろんな方針の噂は聞きますが、百日たつも未
だ全くといって良いほど進んでいず、原発危機・放射能汚染の事態は一向に改善されて
いません。汚染水は海に流れ出し、地下、空への拡散が止まっているとはいえません。
ありていに言えば、「放射能は垂れ流しのままである。」といえます。福島県、近隣の
都道府県、日本全国、世界で原発災禍の不安は続き、深まっています。
 放射能災禍の事態はじわじわと人々の身体を蝕んで行っていますし、近い将来、それ
がだんだん形をとり、目に見えてくることとなると思います。
 2、しかし、肝心の直接の被災者である福島県民は、東電・国が原発事件の事態につ
いて如何に捉え、如何なる対策を採ろうとしているか、その実情について、全く<蚊帳
の外>におかれ、何も知らされていません。
 遠くへ避難・移住する人々、避難したくても金がなく動けない人々、避難先から帰っ
てくる人々、帰ってきても不安を募らせている人々、避難先と福島県を往復している人
々、その人々の出所進退、身の処し方は、その人たち、それぞれの個人判断に任されて
いるのが実情であります。
 かかる事態の根本には、国が原発問題において、確固たる方策を持っていず(我々は
原発推進路線の完全清算と自然エネルギーの開発)、曖昧で揺れ動き、優柔不断で、場
当たり的にしか対応していないことがあります。
 「3ヶ月に1・3msSv以上の恐れのある」区域、そこにはおよそ100万人の人々が
おられますが、差し当たって、この最重度の汚染地域から、幼児と妊婦を最優先させつ
つ、避難・疎開させなければなりません。この方策も、東電・国の危機対策如何にも規
定されています。
3、福島県民の立場からすれば、原発危機の現場に行き、対策の実際を見聞し、担当者
達と質疑し得る機会を得たい、概して、危機発生現場を「視察したい」、「(自分達の
安寧のために)対応を監視してゆきたい」と思うのは当然の感情、要求であります。
 「視察」は、総理大臣や大臣達の専権事項に限定されず、直接の災禍を被っている福
島県民にもっとも切実に必要とされている基本的人権行使といえます。
 東電・国は原発事故現場に福島県民を招いて、事故発生現場の現状を見聞してもらい
、対策の実情を説明し、この人々の質疑に応じるべきである。  先ず現場の吉田氏ら
は自治体の長やもがき、苦吟している県民諸個人、諸団体の住民を事故現場に招き、視
察させる労をとるべきである。
4、総じて言えることは次のことであります。直接の被災者である福島県民が、原発危
機現場を「視察」・「監視」・「監督」が出来る機会、場が作られるべきであること。

 その際、県住民の思い、意志、要求を専門的に代弁、解説、伝える科学者、技術者、
他県の関係者の人々、民衆の側のメディアの方々も同席させるべきであると思います。

5、桜井市長には、この主権者の福島県民が、現場視察を出来る機会が作られるよう音
頭をとっていただきたい、と思う次第です。

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