2010年4月14日水曜日

4.13外務省ODA公開会議に参加して

みなさまへ、1週間くらい前にお知らせした外務省で開催された件名の会議の私的感想風レポートを流します。
<9条改憲阻止の会ML>と<市民の ML>と<PMN-ML>および<JCA-NET ML>にクロスポストします。重複して受信されるかたにはお詫びします。

pm1:30外務省8F講堂で冒頭に岡田外務大臣からの発言にあったように、「日頃、大臣が地元などでODAについて話す時に大方の国民の反応は(日本国内でいろいろな貧困問題があるというのに、)ODAなど発展途上国へ経済支援などやってる場合ではないだろう、欺瞞だ偽善だとよく言わている。NGOのみなさん、ぜひもっと国民に分かりやすくまた支持を得られるよう今日のODA全体会議についてもっとじゃんじゃん外務省の活動を宣伝してください。ODAの資金は国民の税金ですから、(今年の予算で4割も削減されてもまだ7000億円もあるのであるが、)」
みたいなことを言われた。なぜここ数年で4割も削減が続いているかの理由はこの会議の2時間半の間で一度誰かがほんの少し触れたような気がするが全然突っ込んだ内容のものではなかった。押し並べてNGO側からの質問に対して外務省側からの回答は分かりやすいものが大半を占めており、私のような初参加のものには分かりにくく見えるものはNGO側の質問自体がそうだったからのように思えた。
しかし、外務省側からの資料「ODAのあり方に関する検討」は1週間くらい前にメールでPDFで5ページ裏表がどさっと来たが共催のJVCとODA改革ネットワークからの資料は前日の夜になってJANIC・国際協力NGOセンターの方から(たぶん資料専門グループなのだろう、)やっと来たという感じで、PDFが5個の20ページで文字数で言うと約20倍ある。
さらにメールでは「参加者が多く立ち見も出そうだし報道取材も入るので、午前中のNGOの事前会議に出れないかたは、1時半開始だけど1時には外務省正門前に集まるよう、」それに、私は午前11時からの原宿ラフォーレの裏のSDAクリスチャンセンターでの事前会議に出ることになっていたのだが、「時間が押し迫っているので昼食はみなさん会議中に取ってください。」という但し書きまであったのであるが30分前に会議室の扉を開けたのだがもう30人くらい熱心に打ち合わせが行われていたのでたぶん11時からの我々一般NGOをまじえた事前会議の前に共催のJVCとODA改革ネットワークの実行委員会の会議だったのだろうと思い、「うわあ、皆さん大変みたいだなあ、」という印象だった。
午前中の会議を12時40分に終えて千代田線神宮前駅から霞が関前駅まで10分というけどやけに長く感じられた。
おまけに正門前のその前の道路のゲートでは門番に1人ずつ名刺か何か身分証明書を見せなくてはならない。お気に入りのレイバンのサングラスも
外して見せる。建物に入るとさらに係官が出席者名簿をチェックして全員に名札が渡され、エレベーターの都合で10人ずつに分けられ係官に誘導され講堂に案内されたのであった。
しかし、分かりやすい質問も何個かあった。今日の会議のコーデイネーターで農業・農村NGOの池田昌子さんが「このまま世界の経済成長が続けば地球が26個あっても足りない。経済成長では解決にならない。」と言われた時は成る程と思った。
NGOメコン・ウオッチの長瀬理英さんが「アフガニスタンの道路整備は軍事用途に使用されるので国際協力にはあたらない。」と言われた時も成る程と思った。
またNGO・AJF(アフリカ日本協議会)の稲葉雅巳さんが5年後のMDGsまでに具体的な貧困をなくすためのスキームや数値目標を掲げるべきだというのも成る程と思った。

※ 外務省側およびNGO側の資料をPDF化して私のプライベートBlog「幻想録」に本日夜には見れるようにして置きますのでご感心のあるかたはどうぞ。
なお、マスコミで何処かこの外務省の公開会議について触れた記事を見られたかたがいらっしゃいましたら、是非ご一報いただけるとありがたいです。

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