2009年10月30日金曜日

「社民党・服部良一議員によるアフガン帰国報告・院内集会」感想

午前3時半の長船のたりのたりかな。
眠い目をこすりながらタイプしています。どうもこういうことが根っから好きなのでしょう。
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「社民党・服部良一議員によるアフガン帰国報告・院内集会」感想
於・衆議院第1議員会館・第2会議室
日・時 /10.29(木)AM10:00〜12:30
司会・淵上太郎(9条改憲阻止の会)
レポータ・長船青治(Blogger・BFFP・パレスチナに献花を)
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1. レジュメを追って議員の言いたかったことは、簡単に言うと、「報復戦争と復興支援を同時にや っているというムチャクチャな印象を受けた。」という個所であるが、大阪出身だけあって時々出る 大阪弁が小気味よい。外務省で現地の日本大使館と移動に使う防弾車両(トヨタ・ラウンドクルーザ ー)5台に分乗して、且つ外務省で契約している英国の警備会社の武装した警備員が1人ずつ助手席に 乗るのであるが、これを手配する外務省とのやりとりが可笑しかった。 武装した警備員を新たに雇うのに英国からの航空代金も計算に入っていたからだ。結局外務省が先に 提示した防弾車1台につき100万円というレンタル料金は(与党議員の海外視察なのに自費だったので すが、)服部議員はここで「アホかお前は、」と関西人らしい反応を示して外務省担当者は結局13万 円まで値下げしたたそうです。(すごい値切りかたですえ。)
2. 今年の9月に米国の傀儡政権と言われている大統領選挙の不正がEU監視団で明るみになっており カプール市内のデモをする人々も武装しているというのには何か日本ではあり得ない光景であるが、 しかし私は物凄く彼ら(不正選挙に怒る民衆に、)親近感を覚えた。それにカルザイ大統領の弟は麻 薬組織の幹部だそうでそもそもこの国の主な産業と言ったらアヘンであり世界の8割を生産している。 しかし、議員はカプールで食べた特産品のザクロは世界一だと絶賛している。
3. 外務省と現地の日本大使館の手配であったため一応与党である服部議員は政府要人としかほとん ど会えずその政府要人たちは、日本がインド洋で米軍艦船に給油している事実をまったく知らないか、 またはまったく興味がないといった反応に驚く。
阿部議員は小児科の医師だけあって特に外務省と日本大使館に指示して国立病院を視察しているビデ オを見ながら説明をされた。阿部とも子議員も遅れて来られるという司会からの話であったが来られ なかった。本日の同時刻に戦後補償のグングン裁判が東京高裁であり午後の院内集会に服部議員も参 加されている。どうも議員は皆さん大変忙しそうです。
4. 質疑の時にJVCアフガン担当の方からやはり私たちも外務省から出来るだけ防弾車(月極め100万 円、)に乗るよう言われているが予算がないので民間の安いタクシーを使っていると切実な発言があっ た。
5. インド大使館がよく爆破されている背景に、現在アフガンの国会議事堂を建設しているのがインド 政府からの支援事業であることから隣国パキスタンが面白くないというようなお話しでした。
6. しかし、カルザイ政権になって教育だけは良くなったそうです。タリバン時代に90万人だった学生 (たぶん小中学生のことだと思う、)が現在は700万人に増えたことです。しかし、ビデオを見ると教 室はテント張りに長イスだけでとても学校と呼べない環境です。
7. 日本政府からの復興支援金20億ドルも深刻な政権汚職でアフガン政府に実際に届くのはどうも3億 ドル位しかないのではないかとレジュメを見てそう思う。総額380億ドル(約3兆6千億円)の復興予算 で実際に政府が使っているのが60億ドルだからだ。支援国企業の工事代金の3〜4割が民間企業に還流し ているそうである。これは他人事ではなく日本の建設業界と同じシステムだからだと思った。
8.岡田外務大臣が入れ替り同国を視察訪問(滞在時間は7時間、)された大臣自身によるレポート (Blog岡田かつや TALK-ABOUT)と服部議員と同行した阿部とも子議員(3泊4日、)によるレポー トが自身によるHPからメルマガ<カエルニュース第353号>で発信されています。